改めまして、Saitaです。
色々あって夜更けには起きていられないような人間になってしまったのですが、
ここは自分の思考を整理する場にしようと思います。
思ったことを、そのときの純粋な記憶のまま残す。
そのため、ぐちゃぐちゃだったり、誤字脱字があったりします。
あくまでも、そのときの記録です。
さて。夜更けじゃないけど、夜更けの雑記です。
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半年ぶりに友人に会った。その友人を、I(アイ)と呼ぶ。
今は新幹線の距離になっているIが、帰省も兼ねて会いにきてくれた。
駅に迎えに行って、カフェでランチ。
背が高く華奢な彼女。しかし、容姿に違和感を覚える。
「なあ、もしかして…」
視線の先を感じたIは「そうなのよ」と。
お盆前に産まれる予定らしい。
おめでとう、と、にこにこ祝福した。
どうしよう、わたし、いっぱい貢いじゃうかも。
口ではそう言ったが、なぜか悲しくて、どうして悲しいのだろう、こんなにめでたいことなのに、と混乱した。
うわの空でなんとか彼女の話に相槌を打ちながら、考えた。
そして、気づいた。
Iが変わってしまうことが悲しく、おそろしい。
Iは聡明で、頼もしく、それでいて感情表現が豊かで、よく笑う。
仕事もバリバリこなしていて、今年28歳にして大きな店の副店長を任されるまでになった。
対して自分はこの歳になってまでへなちょこのフリーターだ。結婚どころか恋人すらいない。
友人が人生のステージを駆け上がって、自分と遠く離れた存在になってしまう。フットワークが軽い彼女が、自分のやりたいように動けなくなってしまう。ということは、わたしと会う頻度も減ってしまう。
怖い。疎遠になるのが。「わたしたちの」Iではなくなってしまうのが。
そして、僻みのような複雑な感情もある。
わたしは婦人科系の疾患がいくつもあり、医師には不妊症になる可能性が高いと言われている。
今はジエノゲストという薬を処方してもらっていて、生理もまったくない。
女性としての機能を失った自分と、結婚して比較的早く子どもを授かった彼女。
比べてしまう自分も憎い。
そして何よりも、華奢な彼女のお腹だけが大きく膨らんでいるのが、なんというか異様で恐ろしかった。
彼女の容姿を変えてしまう妊娠という現象が、不思議で、得体の知れないもので、そこにいるのはIなのにIではない別の生命もいるという事実。
喜ばしいことなのに。
ショックを受けた自分にもショックを受けて、こんなに素直に喜べない自分が嫌だ。
「わたし全然わかってないから、お祝い、これがいいって言ってね。じゃないと、絶対要らんもの送ってしまう」
ショッピングモールのマタニティコーナーを一緒に歩きながら言った。
出産予定日まで、あと4ヶ月ほど。
彼女は人に迷惑をかけまいと生きている人間だから、産まれてからの報告じゃないだけ、よかったとしよう。
彼女の子どもなんだから、可愛いに決まっている。産まれたら子どもごと彼女を愛すればいい。
そう、思うことにする。
おやすみなさい。